太田橋(おおたはし)を歩く
富山県高岡市にある庄川(しょうがわ)に架かる太田橋(おおたはし)を歩きました。こちらは昭和13年完成、富山の近代歴史遺産100選。日本近代土木遺産2800選。庄川の河口から数えて14番目になる橋です。
昭和13年に完成した橋と昭和51年に完成した橋と2つで太田橋。上下各2車線。古い橋を残してあるのはすごいと思います。
昭和13年の橋は橋長443m、幅5.5m。鉄筋コンクリート連続T桁橋。
下流側に新設された橋は橋長444m、幅5.75m。活荷重合成鋼鈑桁橋。
高岡から富山方面に向かってこんな感じで道が分かれます。右手は下り線で侵入禁止。富山から高岡方面に向かうのも同じような感じ。
庄川左岸の橋のたもとあたりにこんな駐車場があります。さすがとやま近代歴史遺産。ここに車と停めて歩きました。
庄川河口より19.7kmの表示。根元があやしくなっています。
いよいよ橋を渡ります。高岡から富山方面に向かって昭和13年にできた古い橋の方を歩きます。Rのかかった高欄?がだいぶ傷んでいます。
そして、驚いたことに橋名盤ない!盗まれている!?
歩道から隣にある新しい橋を見ます。新しいといっても昭和51年完成ですからすでに45年経ってますが。
この日、雨が降っていて庄川の水はかなり増えて、しかも濁っていました。
橋は気温?によって伸び縮みするのでこんなふうにつなぎ目で対応するらしい。でもこのつなぎ目、かなり開いているように見えた。
橋の長さは443m。結構長かった。富山には500mを超える長い橋は珍しくない。やれやれ歩き終えて、振り返ってみた。
新しい橋も歩こうと思っていたのですが雨が降っていて気持ちが萎えました。庄川右岸側を歩いて下流にあるとなみ野大橋へ向かうことに。
橋の取り付け道路にはこんな植え込みがしてあります。
新しい橋にはちゃんと橋名盤はありました。道路の起点側に漢字表記がされます。この道路は国道359号線。地元の人はサンゴクセンと呼んでいます。
災害に備えて橋のそばの道路にはこんな表示も目にするようになりました。
古い橋のほうに魅力を感じます。戦争をくぐり抜けて戦後の高度成長を支え、人の生活を支えた橋。この橋がこれからも大切に使われ、そして保存されていくことを願わずにおれません。