庄川橋梁(あいの風とやま鉄道)
あいの風とやま鉄道の庄川橋梁です。(手前が下り線、向こう側は上り線)
高岡市三女子(さんよし)射水市大門(いみずし、だいもん)間、庄川に架かる鉄道橋。
開通は昭和38年とされていますが、実は高岡大橋(昭和12年竣工)よりも古いのです。
上り線(上流側)は曲弦プラットトラスと平弦ワーレントラスと上路プレートガーダー。533.2m。
下り線(下流側)は平弦ワーレントラスと上路プレートガーダー。536.4m。
橋脚は全部ではありませんが、コンクリートではなく石が積み上げられたようになっています。
下り線とダブって見えて判りづらいのですが、手前上り線はトラス部分が平弦ワーレントラスと曲弦プラットトラス(カーブがかかっている)とになっています。このプラットトラス部分がかなり古いことが判りました。
ワーレンとかプラットとか、人の名前です。
デザインした人の名前がついたようです。
垂直に入る柱に対して、斜めに入っている柱が並行になっているのがプラットトラス。
垂直の柱がないのがワーレントラス。アルファベットのWそのもので判りやすいです。
こうして橋の構造が少しわかってくると歩く楽しさも倍増!
なんと、この上り線のプラットトラスは明治33年、東京石川島造船所で作られたことが判りました。また桁(線路部分)は昭和37年に撤去された利根川橋梁の桁を転用したもの。昭和38年9月27日に庄川橋梁は開通しましたが実はもっと古い橋だったのですね。
撤去された利根川橋梁の桁はここと旧神岡鉄道の第二高原川橋梁、羽越本線の阿賀野川橋梁に転用されています。
庄川河畔に降りて歩くとこんな高さ制限表示があります。
なんだかすぐ倒れそうな感じで心もとなかったです。
だいじょうぶかなぁこれで。
この庄川橋梁、高岡大橋、大門大橋と、この辺り歴史的な橋が集まっています。橋の過去の様子も富山県政史を見ると写真があったりして面白いです。厚く、かび臭い本ですが・・・